【1年次】
〇被服材料学・整理学
主として和裁に用いられる繊維材料と、その保管・手入れについての知識を身につけることを目的として、
1)和服に用いられてきた繊維素材の変換、
2)和服素材に要求される性能と素材との関わり、
3)繊維が糸そして布へと製織されていく過程、
4)生糸の精練過程や糸使いの違いによる絹織物の多様性や”染めのきもの”の工程、などを踏まえた上で、
5)和服の主要材である絹の性質をその他の繊維素材と比較しながら、それぞれの繊維の長所や短所を学ぶ。
6)繊維の性質を考慮した、洗濯、しみぬき、などの手入れや、保管の方法についても学習する。
〇和装マナー
現代の和装のTPOにかなった着装について、素材や色合わせ、きものと帯、小物や履き物、髪型などのトータルコーディネートと、和服の着用時に心がけたいマナーについての常識を学び、和服の美しい装い方についての知識を身につける。
〇ゆかた、長襦袢の仕立てについて
※2年次以降は担当の先生により、それぞれの課題に沿った内容の仕立てや裁断についての補足講義になります。
普段は静岡市内にある木久学院という着付け学校で学院長をされている中村先生。授業の特徴はヒモしか使わないこと。ですから、ヒモさえあればいつでもどこでも着物が着られるようになるんですよ。
着物をキレイに着るには年月がかかるもの。この学校の学生さんたちは、みなさん着物初心者ですから、あまり細かいことは言わず、自由に着てもらい、まずは着物を着る楽しさを感じてほしいと思って指導しています。